1年目の先生がもつべき考え方・心のもちよう 5選
今から数年前、幸運にも教員採用試験に合格し
小学校の先生としてのスタートを切りました。
しかし、
- 先生としてやっていけるのかな
- 子どもや保護者、周りの先生との付き合い方が分からない
と思う日々を過ごしました。
学年3クラスあり、私は3年2組の担任でした。
1組にはキャリア20年以上の学年主任、3組には4年目の先生と
バランスの良い学年部でした。
毎日、2人の先生から
1年目の働き方や考え方、授業の作り方、保護者連絡の仕方など
様々なことを教えてもらいました。
1年目には、子どもがトイレで髪を切ったり、保護者が学校に来たりと色々ありましたが
学年部も2人の先生のおかげで、なんとか乗り切ることができました!
というわけで、
- 1年目を無事に乗り切りたい!
- 1年目の心のもちようについて詳しく知りたい♪
という方に対して現役小学校教員の私が、丁寧に解説していきます。
大変なことが多いですが、「なんとかなるよ!」
まず、最初に伝えたいこと
1年目の目標は、「1年間、先生として働き続ける」
これだけで十分です!
授業や子どもとの関係づくり、指導方法など
がんばりたいことがあるのは、いいことです。
しかし、うまくできなかったときに自分を責める必要はありません。
学級崩壊や保護者からのクレーム、子どもの離席など
ベテランの先生でもこのようなことはあります。
1年目の先生が、色々なことができなくて当然なんです!
開き直れると、ずいぶん心が軽くなりますよ♪
1年間、働き続ければ100点満点
1年目の先生がもつべき考え方・心のもちよう
1年目の先生がもつべき考え方や心のもちようは、
① 全員の子どもに好かれなくてもよい
② 分かり合えない保護者もいる
③ 分からない時は、周りの先生を頼っていい
④ 1日1時間授業を頑張ればいい
⑤ 先生の元気が1番大切!
この5つです。
私自身、この考え方を教えてもらい、とても心が軽くなりました!
心に余裕ができると、子ども、保護者との関係も自然とよくなっていきました♪
① 全員の子どもに好かれなくてもよい
1クラスには、20人〜35人ほどの子どもが在籍しています。
その担任をする中で、「全員に好かれる先生」
なんて想像しただけでも難しいと思いませんか?
しかし、実際に担任していると
「クラスの子は面倒を見なけゃ」、「全員に好かれる先生でいなきゃ」
と当たり前のように思ってしまいます。
先生という立場上、子どもを叱る場面があります。
「嫌われたら、どうしよう」なんて思っていたら、きちんと指導できません!
私が1年目の頃、3年生を担任していましたが、毎日のように叱っていました。
「叱ってばかりで、子どもに嫌われたら嫌だな〜」
と思っている時、学年主任から
「全員の子に好かれる必要はないよ」
と教えてもらいました。
この言葉を聞いて、すうっと心が軽くなり
指導すべき時には、きちんと叱ることができるようになりました。
私は、叱る前と後に次のようなことを意識しています。
叱る前
- 事実をきちんと確認する。
- 気持ちや理由(言い分)を最後まで聴く。
叱った後
- 先生の思いを伝える
- この後、どうしたいのかを聞き、最後まで(謝る)寄り添う。
私の経験上、子どもはしっかりと叱ってくれる先生を信頼していきます。
1年目で完璧な指導は難しいですが、
子どもと正面から向き合い、行動していけば
子どもとの信頼関係はできていくと思います♪
先生の感覚で叱ってもいいんだよ♪
② 分かり合えない保護者もいる
基本的に、子どもの数以上、保護者がいます。
時々、子どもの祖父、祖母が学校に来られて文句を言われることも…
「保護者に何か言われるかも」とびくびくしていた時期がありました。
そんな時に、学年主任の先生から
「どんなに話しても分かり合えない保護者さんはいるよ!」
という言葉をかけていただきました。さらに、
「もし、そんな保護者が来たら私も一緒に謝るから」と。
涙を流しそうになったことを記憶しています。
実際に、連絡帳や電話で保護者から問い合わせ(時には文句)が来ました。
私の同期の先生(女性)は、1時間以上、電話で文句を言われたこともあったそうです。
しかし、私たちは「分かり合えない保護者もいる」とお互いに言い聞かせて、
乗り越えました!
こんな話を聞いて、不安に思った方も多いとは思いますが、
実は、多くの保護者さんは1年目の先生を応援してくれます!
連絡帳や電話、時には手紙をいただくこともあります。
すごく勇気づけられますし。気持ちが回復していきます♪
保護者は、基本的には先生の味方だよ〜
③ 分からない時は、周りの先生を頼ってもいい
1年目は、印刷機の使い方、道具の場所、文書の作成など分からないことばかり….
私も毎日、周りの先生方に聞いていたので、
- いつも聞いてばかりで申し訳ないな。
- 先生方の仕事の手をとめているな…
と悩んでいました。
そんな時に、4年目の先生に言われた言葉が
「分からない時は、周りの先生を頼ってもいい」でした!
「いつも、聞いてばかりで申し訳なくって」と私が言うと、
「そんなことないよ!実はね、1年目の先生が聞いてくれると嬉しいんだよ♪」
と教えてくれました。
どうやら、分からないことを自分から聞いて一生懸命頑張っているというように
1年目の先生を見て、思うそうです。
私は、それからも半信半疑で、すごく初歩的なことから学級経営のコツまで
たくさんの先生に尋ねてみましたが、
皆さん、こころよく教えてくれました!
しかし、一つ気をつけるべきことがあります。
それは、
「今、お時間大丈夫ですか?」とまず聞くことです。
中には
・急ぎの仕事がある
・子どもの迎えがあるから帰らないといけない
先生方もいらっしゃいます。
確認を取ってから質問をしましょう!
聞いたことは、メモしておくとすぐ実践できるよ!
④ 1日1時間授業を頑張ればいい
担任をしていると、1日6時間授業する日もあります。
1年目の頃に、次の日の全ての授業を準備しようとすると、
帰るのが、20時過ぎてしまいます。
私も毎日20時過ぎまで、次の日の授業の準備をしていると
「とりあえず、1日1時間だけ授業の準備を頑張ってみて!」
と教えてもらいました。
後の時間は、子どもに任せてみたり、プリントや活動を考えるくらいで十分♪
私は、次の日の授業の1時間だけ、しっかりと教材研究、授業準備をしました。
すると、
これまでよりも、上手に授業をすることができました!
4、5、6、7月とこのやり方で積み重ねた結果、
2学期には、うまく授業するポイントのようなものが見えてきました。
1つの授業に集中する効果は、抜群ですよ。
授業の始めに、学習の流れをおおまかに確認するといいよ!
⑤ 先生の元気が1番大切!
1年目の先生は、子どもの風邪がよくうつります。
特に、冬のインフルエンザ(最近ではコロナ)には要注意!
私も1年目の時に、熱を出し2日お休みをしました。
復帰した日から、たまっていた仕事をしていると、
「先生の元気が子どもたちには1番だよ!」と
6年生の先生から声をかけてもらいました。
子どもの前で先生が元気でいることも仕事の一つです。
平日は、早く帰りゆっくりと食事を楽しむ
休日は、趣味に時間をあてたり、大切な人と過ごしたりする
することがおすすめです♪
私の経験から、元気な子どもたちの相手(遊ぶ、授業をする、指導をする)をするには、
子どもの2倍、先生が元気でなければいけません!
疲れがたまっていると、
- 少しのことでイライラ⇨子どもをすぐ怒る
- ミスが多くなる 例:宿題の配り忘れ、保護者への連絡ミス
など、よくないことばかりです。
たった1つのミスが、大きな問題を引き起こす可能性もあります!
私は、↑の経験があるので
特に、体調面には気を遣っています。
先生が元気で笑っていると、子どもは安心するね♪
おまけ:実家暮らしのありがたさ
1年目の小学校の先生には、なるべく実家暮らしをしてほしいです!
特に社会人1年目の人にとっては、必須です。
勤務先が、実家から近くとは限りませんが、
私は、実家から1年目は通いました。
実家暮らしをすすめる理由を5つ紹介します♪
❶ 家事の負担が減る
❷ 悩み事を聞いてもらえる
❸ 体調を崩しにくい
❹ 自分の時間がしっかり取れる
❺ 貯金ができる
❶ 家事の負担が減る
料理、洗濯、掃除など家事を一人でするのは、とても大変です。
特に、仕事から疲れて帰り、そこから家事となると
本当に苦しいですよね。
世の中の家事する人、みんな、すごい….
実家に住めば、全部とは言いませんが
ある程度は、甘えていいと思います!
個人的には、家に帰ると
温かい夕食が出てくるだけで、本当に幸せです♪
❷ 悩み事を聞いてもらえる
仕事の悩み(人間関係、仕事量の多さなど)を
家族に相談することができます。
いつでも、悩みを聞いてもらえる環境は、
とても大切なことです!
日頃のストレスをためないことにつながります。
❸ 体調を崩しにくい
1日3食、早寝早起き、入浴と
規則正しい生活を送れる環境が
整いやすいのが実家暮らしです!
生活リズムの乱れは、
免疫力を低下させ、すぐに風邪をひきます。
子どもの風邪をもらわないためにも
実家暮らしで規則正しい習慣を続けることが大切!
❹ 自分の時間がしっかり取れる
家事の負担が減るので、自由な時間が増えます。
一人暮らしだと、家に帰ってから家事をすると
21時なんてこともありました(私の経験😢)
しかし、実家暮らしをすると、平日でも
・趣味の時間を確保できる
・読書や SNS運用などの自己投資に時間を費やせる
・ゆっくり、家族との時間を満喫できる
などが可能になります!
❺ 貯金ができる
最後は、少しお金の話。
派手な生活をしなければ、
月に数万円貯金をすることができます!
特に家賃の負担がないのは、大きいです。
私の経験では、
一人暮らし 3000円
実家暮らし 10万円
これだけ、差がありました!
まとめ:1年目を乗り切る必須マインド
最後に、ここまでの内容をまとめます。
1年目を乗り切る必須マインドは、
① 全員の子どもに好かれなくてもよい
② 分かり合えない保護者もいる
③ 分からない時は、周りの先生を頼っていい
④ 1日1時間授業を頑張ればいい
⑤ 先生の元気が1番大切!
の5つです。
これらのことを意識することで、
気持ち的に少し楽に1年目を乗り切ることができます!
ぜひ、5つのことを意識して過ごしてみてくださいね♪