4、5月が重要!保護者との関係を作る方法 5選
1年目の先生が辞めてしまう大きな原因の1つが、保護者とのトラブルです。
私も経験があります。保護者とうまくいかなくなると、
・学校に来て「担任を変えてくれ!」など直接文句を言われる。
・毎日、電話で嫌みを言われる。
など本当に苦しい日々。
反対に、保護者とうまく関係を築けると、
連絡帳や電話で相談を受けることが多く
お礼を言われたり、お手紙をもらったりするなど
学校のすることに理解してくれます。
このように保護者との関係次第で、天と地ほど違います!
ポイントを抑えれば大丈夫♪
と言うわけで
- 保護者と良い関係を築く、保護者に好かれるためにどうすればいいの?
- 保護者と出会ったら何を話せばいいの?
と思っている方に対して、
現役小学校教員の私が1年目の先生でもできる方法を詳しく解説していきます。
保護者とよい関係が築けるとできること
先にも伝えましたが、保護者との関係がよくなると、たくさんの良いことが起こります。
ざっと挙げただけでも、
- 理不尽なことを言われない。
- 指導した後に家でも話を聞いたり、再度叱ってたりしてくれる。
- 担任の指導を理解してくれる。
- 保護者ボランティアなど協力的な保護者が増える。
- 何かあったら相談の連絡をすぐにしてくれる。
- 家で、子どもの宿題に寄り添ってくれる。
- 個人面談や家庭訪問の際に、温かい雰囲気で話ができる。
- 保護者会で前向きな話し合いになる。
どうですか?
想像しただけでも、保護者と関係が築けると本当に安心して1年間が過ごせます!
保護者の協力があってこその、学校教育♪
保護者との関係を築く方法 5選
それでは、保護者との関係を築く具体的な方法を紹介します!
私がおすすめする方法5選は、こんな感じです♪
- ①こまめに連絡をする(電話と連絡帳で)
- ②学級だよりを定期的に発行する(子どもの良いところ発信)
- ③分かりやすい授業をする
- ④保護者の思いを聞く
- ⑤子どもとよい関係を築く
1つずつ見ていきましょう。
①こまめに連絡をする
担任から子どもの情報を保護者の方に伝えます。
子どもの成長や良かったところは、連絡帳に一言書いて、
指導したことや友達とのトラブルについては、その日に電話で連絡をします。
4月、5月はこまめに連絡をすることで、
保護者とのやりとりが増え、徐々に信頼関係ができていきます。
些細な事でも連絡をしてあげることで、
保護者は自分の子どもの学校の様子が分かり、安心できます。
実際に、保護者さんに子どもが家で学校の様子を話すかについて質問をしたところ、
ほとんどの方が「話してくれない!」と答えました。
この経験から、私は連絡帳や電話で子どもの学校の様子を
どんどん伝えていこうと考えました。
今の子どもは、家であまり学校のことを話さないんだね〜
②学級だよりを定期的に発行する
学級だよりは毎週金曜日に配布します。サイズはA4 1枚で充分です。
あまりたくさん書くと仕事量が増え、定期的に出すことができなくなるので、
文章は少なめに写真は多めに、学級だよりを作成します。
私は、子どもの様子や感じた事が分かるような記事を作るように工夫をしています。
例えば、田植えの体験を載せる場合、
・田植えをしながら子どもが話していたこと
・体験が終わり、教室で振り返りをした時、子どもが発表したこと
などを写真の下に吹き出しを作って書きます。
保護者は、たくさんの文章を一字一句読んでいる人は少ないので、
写真や吹き出しを使って見やすいようにします!
見やすさ重視は、時短につながるね〜
③分かりやすい授業をする
分かりやすい授業をすると、子どもたちは授業中に
「わかった!」「できた!」と発言し、勉強に前向きになります。
そんな姿を保護者が見ると、
・先生の授業は分かりやすいんだ♪
・先生のおかげで、うちの子が勉強を好きになった!
と担任の先生に感謝の気持ちをもつようになります!
こうして、保護者からの信頼を築くことができるのです。
しかし、小学校の先生は授業をする以外にたくさんの仕事があります。
その仕事をしていると、授業準備がおろそかになってしまいます。
そこで、私は、報告文書や直接子どもに還元されない仕事は、
なるべく時短をして授業準備に力を入れています!
④保護者の思いを聞く
個人面談や家庭訪問などで、保護者と1対1で話す場面が1年間に数回あります。
その他にも、日々連絡する場面は、幾つもあります。
ここでは、教師が一方的に話すのではなく、保護者の思いを聞く事に集中をします。
特に私が大事にしているのはトラブル対応の時です!
学校でトラブルが起き、電話や家庭訪問で保護者に事情を伝える際には
事実と指導内容を伝え、その後には必ず保護者の思いを聞くようにしています。
そこでは口を挟んだり、途中で言いまかしたりすることは、絶対にしません。
このように、保護者の思いを最後までしっかりと聞き入れることで、
その保護者の考えを理解することができ、そして保護者の考えに共感することで、
保護者は、「先生が私の思いを聞いてくれた!」と
安心することができます。
意外に、担任の思いばかり一方的に話してしまう先生が多いので、
「聴く!」を意識すると、保護者との関係がぐっと縮まります。
保護者は、思いを聞いてほしいだね♪
⑤子どもとよい関係を築く
正直、これが最も効果的な方法です!
・子どもが家で学校のことを楽しそうに話す
・先生が大好きであることを話す。
このような子どもの姿を見ると、保護者はかなり安心します♪
以前、1人の保護者さんが
「私は、家から送り出すと何もしてあげられないんだ。」
と電話の向こうで、残念そうに言っていました。
続けて、「学校のことは、先生だけが頼りで、よろしくお願いします!」
と言われ、身が引き締まる思いでした。
つまり、保護者は我が子が学校でうまくやっているか、楽しく学校生活を送れているか
ということに不安をもっているのです。
そこに、「学校楽しい!」「今日ね、先生がね、〜してくれたんだ!」
など家で楽しそうに話す子どもの姿は、保護者が最も安心できる薬です。
こうなれば、親も先生のことを次第に信頼していきます。
子どもとは、毎日関わり一緒に生活しているので、
子どもを味方につける事は、保護者を味方につけることにつながるのです。
子どもから好かれる先生は、保護者から好かれやすい♪
おまけ:私の経験(保護者会)
私はこれまで5年間小学校教員として働いて来ましたが、
それまでに保護者会を2回経験しました。
1回目は隣のクラスでハサミやカッターで友達を脅した事案が起き、保護者会を開きました。
2回目は私のクラスが学級崩壊をして保護者会を開きました。
保護者会を開く前はすごく緊張し、夜も寝ることができませんでしたが、
私は2回とも保護者の皆様に救われました。
どちらの保護者会でも保護者の方は、とても温かく、担任の思いを聞いてくださり、
先生のせいではなく、保護者としてできる事はないかを考える会になりました!
おそらく文句の1つも言いたい気持ちがあったと思いますが、
それをぐっとこらえて、子どもの成長のために、前を向かれた保護者さんには、
今でも感謝の気持ちを忘れません。
このように、日ごろから保護者との関係をきちんと気づいていれば、
いつか必ず保護者の力に助けられると思います!
本当に大きな経験でした♪
まとめ:保護者との関係を築き、充実した1年に♪
今回は、4、5月に担任の先生が、保護者と
どうやって関係を築くかについてまとめました。
具体的な方法を振り返ると、この5つ!
- ①こまめに連絡をする(電話と連絡帳で)
- ②学級だよりを定期的に発行する(子どもの良いところ発信)
- ③分かりやすい授業をする
- ④保護者の思いを聞く
- ⑤子どもとよい関係を築く
この5つを実践すれば、保護者とのよい関係が築けると思います!
というか、私は毎年実践していますが、効果ありです♪
1年目の先生や若手の先生が、保護者との関係に悩むことなく
働けることを願っています。
何かあれば、いつでも相談に乗りますよ〜